屋根素材について
屋根素材について説明
日本には色々な種類の屋根材があります
大きく分類すると、スレート系屋根材、金属系屋根材,瓦系屋根材とに分かれます。
- スレート系屋根材 ⇒ カラーベスト、波型スレート
- 金属系屋根材 ⇒ トタン(波型・折半・瓦棒など)
- 瓦系屋根材 ⇒ 瓦(いぶし瓦・陶器瓦)、セメント瓦、モニエル瓦
スレート系
- カラーベスト
カラーベストは、砂・セメント・石綿(アスベスト)を高温圧縮したスレート素材の表面に防水塗料を塗った屋根材です。
※最近では無石綿の安全な製品が発売されています
カラーベストは雨や太陽熱・紫外線などの影響により表面の防水塗膜が痛んでスレート素材がむき出しになり白っぽく見えてきます。このような状態になれば再塗装が必要かと思われます。さらに放置すると雨水を吸い込み、晴天時には雨水を吐き出す。このことの繰り返しにより素材が反ったり割れたりしてきます。''
- 波型スレート
綿とセメントを主原料として波型に形成された材で、屋根葺き材です。石質の薄い板の総称で屋根や内外装などに使用されます。
天然の粘板岩や頁岩を使った天然スレートと人工の石綿セメントスレートがあります。
スレートは吸水性のあるため、水アカ・コケ・藻などが発生しやすく腐食して表面に凹凸ができたり、素材を痛めやすいです。
金属系屋根
波型・折半・瓦棒など色々な形があります。
外壁材のトタン同様、錆びてきます。錆びたまま放置しておくと穴が空いてしまったり、凹凸ができたり、塗装では修復できなくなります
だだ、外壁と違い、屋根は陽射し・雨・夜露をマトモに受けるため,たいへん条件が厳しいところです。ですので外壁より錆びが発生するのが早いです。
瓦系屋根
- いぶし瓦・陶器瓦
- いぶし瓦は瓦を焼く過程でいぶして炭素幕を形成したもの(瓦全体が銀黒っぽい色)で、主に純和風の建物に使われてます。
年数が経つにつれて表面の銀箔が取れて粘土の色が黒くなってきます。あと、ゼニコケなどのコケ類が発生しやすくなります。 - 陶器瓦は釉薬をつけて焼いたもので、いろいろな色があります。
最近では和瓦や洋瓦など、その他多数の形状があります。
年数が経つと表面膜に細かなヒビ割れが出てきます。
- いぶし瓦は瓦を焼く過程でいぶして炭素幕を形成したもの(瓦全体が銀黒っぽい色)で、主に純和風の建物に使われてます。
以外と知られてませんが、いぶし瓦も陶器瓦も、どちらも塗装可能です。陶器瓦は各色お選びいただけます。
- セメント瓦
セメントと川砂を重量比1:2〜1:3で固練りに混ぜたモルタルを型に入れて 成形したもので、形状により和形、洋形、平形等の種類があります。
セメント瓦もカラーベスト同様に、それ本体には防水性能がほとんどありません。 また塗料で着色するので、どんな色にもすることが出来、家の形や壁の色合わせて 変えることが出来ます。ただ、経年によってセメントの劣化が進み、瓦が 『スカスカ』になり、色落ちし、表面が劣化してきます。
- モニエル瓦
モニエル瓦=乾式コンクリート瓦は経年変化により、表面の着色セメント層が傷んできます。 この着色セメント層のことをスラリー層『ドロドロとした粥状の層』と言うのですが、 水に濡れると、ドロドロした粥状になります。
以前はこの上に塗装をすると剥がれ等が起きるトラブルが多く、乾式洋瓦には塗装が出来ないとの見解でしたが、近年モニエル瓦専用の塗料メーカーから出始、塗装可能となりました。